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トイレトレーニングはいつから?指針が決めていること

トイレトレーニングはいつから?指針が決めていること

トイレトレーニングを何歳何か月から始めるかは、国の資料に書かれていません。保育所保育指針が排泄について書いているのは、1歳以上3歳未満児の保育のところにある「一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせるなどにより、少しずつ慣れさせるようにすること」という一文です。判断の材料になるのは、その子の排尿の間隔です。

トイレトレーニングとは?国の告示が書いていること

トイレトレーニングとは、おむつで排泄していた子どもが、便器で自分で排泄できるようになるまでの練習のことです。この言葉そのものは、国の告示に出てきません。保育所保育指針(平成29年厚生労働省告示第117号)の告示本文29,997字と、幼保連携型認定こども園教育・保育要領(平成29年内閣府・文部科学省・厚生労働省告示第1号)の告示本文34,116字を検索すると、「トレーニング」という語は両方とも0件です。

告示が書いているのは次の2つです。1歳以上3歳未満児の「健康」のねらい及び内容に「便器での排泄に慣れ、自分で排泄ができるようになる」が入っています。その内容の取扱いに「排泄の習慣については、一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせるなどにより、少しずつ慣れさせるようにすること」と書かれています。幼保連携型認定こども園教育・保育要領にも同じ文があります。認可保育園と認定こども園で、国が示している進め方は同じ文言です。

トイレトレーニングは何歳から始めますか

開始の年齢や月齢を示した国の基準はありません。保育所保育指針が年齢で区切っているのは、どの節に書くかという区分だけです。1歳以上3歳未満児の保育の冒頭には「歩き始めから、歩く、走る、跳ぶなどへと、基本的な運動機能が次第に発達し、排泄の自立のための身体的機能も整うようになる」とあり、便器に慣れる内容はこの節に置かれています。

3歳以上児の節に進むと、書き方が変わります。「健康」の内容は「身の回りを清潔にし、衣服の着脱、食事、排泄などの生活に必要な活動を自分でする」となり、便器に慣れるという段階の記述がなくなります。国の告示から読み取れるのは、1歳から3歳になるまでの間に便器での排泄に慣れていくという順序です。何歳何か月で始めるかという数字は書かれていません。

始める時期を園と決めたいときは、家庭での様子を担任に伝えてください。指針は基本的な生活習慣の形成について、家庭での生活経験に配慮し、家庭との適切な連携の下で行うようにすることと定めています。園が家庭と連携して進めることは、国の告示に書かれている前提です。

進め方の手がかりは排尿の間隔です

指針が示している順番は、排尿の間隔をつかむことから始まります。「一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせる」という書き方で、おむつが濡れていないタイミングを選んで便器に座る形になっています。おむつが濡れたあとに座らせるという手順は、指針の文言に入っていません。

この文言に沿って家庭で用意できる情報は、おむつを替えた時刻と、そのとき濡れていたかどうかの記録です。数日分をメモすると、おむつが汚れていない時間帯が分かります。

指針は「少しずつ慣れさせるようにすること」と書いていて、何日で完了させるという期間を置いていません。進み方の早さについての基準も、国の告示にはありません。慣らし保育の期間と同じように、園での生活のリズムが先に決まることもあります。入園直後の時間の組み立ては慣らし保育とは?期間と1日の時間の目安にまとめています。

園はおしっこの回数を教えてくれますか

排便の回数と便の状態はほとんどの園が保護者に伝えていて、排尿の頻度や量を伝えている園は半数以下でした。厚生労働省子ども家庭局保育課が令和4年10月に実施した調査の結果です。「こどもの健康状態の把握の観点から保護者に情報提供している事項」への回答(複数回答、N=10,757)は、便の状態97.2%、排便回数94.4%、尿の状態63.8%、排尿頻度や量46.8%、おむつの使用枚数29.5%でした。

この調査には母数の条件があります。対象は、公立保育所で使用済みおむつの持ち帰りがない723自治体のうち、567自治体の管内にある公立・私立の認可保育所で、11,816施設から回答がありました。全国すべての認可保育所を調べた数字ではありません。おむつを園で処分している地域の園の数字として読んでください。

排尿の間隔は家庭だけでは半日しか分かりません。園での間隔を知りたいときは、連絡帳に書くか、送迎のときに担任へ直接聞いてください。何を記録して何を伝えるかは園ごとに違うので、自分の園の運用を確かめることになります。

入園のときに排泄について書く欄があります

入園前に出す児童票には、排泄について書く欄があります。札幌市が公開している児童票の様式では、生活の様子を書く部分に排泄の行があり、おむつの使用が紙か布か、おまるの使用、トイレの使用、排泄の予告があるかないかを記入する形になっています。排泄の予告は、おしっこやうんちが出そうなことを子どもが言葉やしぐさで知らせるかどうかを指します。

様式の項目は自治体や園ごとに違います。自分の園から配られた書類を見て、答えられない欄があれば空欄のまま持っていき、担任に聞いて埋めてください。

ZuMy株式会社は、紙で集めていた入園書類を保護者がスマホから入力する zuuumy を提供しています。オンライン化しているのは児童票、緊急連絡先、生活状況票、健康問診票、食品調査票の5種で、児童票はその1つです。

保育園のパンツは何枚持っていきますか

自治体の持ち物案内を読み比べると、パンツの数え方が分かれます。習志野市の「保育所持ち物一覧」はパンツを「パンツ使用児」という独立した項目にして、2〜3枚と書いています。日野市の「保育園の持ち物準備」はパンツ単独の行を置かず、「着がえ(上着・ズボン・肌着・くつ下・パンツ)」をひとまとめにして、クラスごとの欄に3組と並べ、一部のクラスは3組以上としています。

パンツを単独で数えるか着替え一式に含めるかで、用意する枚数の考え方が変わります。園から配られた一覧の書き方を先に確認してください。枚数とサイズの読み比べは保育園の持ち物リストに、名前を書く場所の決まりは保育園の持ち物の名前つけにまとめています。

トイレでの排泄が登園の判断に関わる場面

トイレで排泄する習慣が確立しているかどうかが、国の基準で登園の判断に使われる場面が1つあります。腸管出血性大腸菌感染症(O157、O26、O111等)です。保育所における感染症対策ガイドライン(2023年5月一部改訂)は、この感染症の登園のめやすを「医師において感染のおそれがないと認められていること」とした上で、「無症状の場合、トイレでの排泄習慣が確立している5歳以上の子どもは登園を控える必要はない。5歳未満の子どもでは、2回以上連続で便から菌が検出されなくなり、全身状態が良好であれば、登園可能である」と書いています。

これはこの感染症に限った登園のめやすです。トイレトレーニングの進み方で登園できるかどうかが決まる病気が他にもある、という話にはなりません。実際の登園の可否は医師の判断によります。感染症ごとの登園のめやすは保育園の登園許可証はいつ必要?にまとめています。

よくある質問

トイレトレーニングは何歳から始めるのが正しいですか

国の資料に開始の年齢や月齢の基準はありません。保育所保育指針は、1歳以上3歳未満児の保育のところで「一人一人の排尿間隔等を踏まえ、おむつが汚れていないときに便器に座らせるなどにより、少しずつ慣れさせるようにすること」と書いています。判断の材料はその子の排尿の間隔です。始める時期は園の担任と相談して決めてください。

トイレトレーニングという言葉は保育所保育指針に出てきますか

出てきません。保育所保育指針の告示本文29,997字と、幼保連携型認定こども園教育・保育要領の告示本文34,116字を検索すると、「トレーニング」は両方とも0件です。指針が使っている表現は「便器での排泄に慣れ、自分で排泄ができるようになる」です。

園はおしっこの回数を保護者に教えていますか

園が保護者に伝えている事項を調べた国の調査では、便の状態が97.2%、排便回数が94.4%に対し、排尿頻度や量は46.8%でした(この質問の回答はN=10,757)。対象は、公立保育所でおむつの持ち帰りがない自治体の管内にある認可保育所に限られます。園での排尿の間隔を知りたいときは担任に聞いてください。

入園の書類に排泄について書く欄はありますか

あります。札幌市が公開している児童票の様式には、生活の様子を書く部分に排泄の行があり、おむつの使用が紙か布か、おまるの使用、トイレの使用、排泄の予告の有無を記入します。項目は自治体や園ごとに違うので、配られた書類を確認してください。

著者 小泉太郎(ZuMy株式会社 代表取締役CEO)。保育施設の入園書類をオンライン化する zuuumy を提供しています。

出典

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この記事を書いた人

小泉太郎

ZuMy株式会社 代表取締役CEO。2019年創業。保育園・幼稚園の入園手続きを電子化するサービス「zuuumy」を開発・運営しています。入園時に園と保護者のあいだでやりとりされる書類を扱う仕事柄、入園が決まってから実際に通いはじめるまでに何が起きるかを、園の現場と保護者の両方から見てきました。