港区の認可保育園と利用調整について
まず、認可保育園とは、国の定めた設置基準をクリアしていると認められた保育園のことを指し、保育利用調整基準は、入園の選考の際、各ご家庭の公平性を確保するための制度のことです。
では、利用調整とはなにか?についてですが、この制度では、基本指数と調整指数の2つの指数に基づいて点数が計算されます。
「基本指数」とは、保護者の状況によって加算されていきます。
「調整指数」とは、各ご家庭の特殊な状況を考慮し加減されます。
点数計算の仕組みと評価基準
点数の計算となにが評価されるか、見てみましょう。
まず、基本指数についてですが、こちらは、保護者の就労状況や、健康状況などによって点数の加算幅に差が出ます。
例えばですが、保護者が週5日以上フルタイムで長く働いている場合は大きく加算されますし、逆に就労時間が短ければ、少ししか加算されません。
また、保護者の持病の有無や、親族の状況などでも加算されるものもあります。
そして、調整指数は、保活を行う上で最も大切で、家庭の状況によっては、点数が引かれる場合もあります。
実際にどういった場合に増減するかというと、もし希望する保育園にすでに兄弟が在園している場合は、同じ保育園に通わせることで、保護者の送迎の負担を軽減するために点数が上がります。
そして、どのような状況で点数が引かれるかというと、港区の場合、就労しているが2か月以上の勤務実績が認められない者 (退職した就労先の離職票等を提出し、1か月以内に同程度の勤務条件で就労継続が証明された場合は適用しません。父母それぞれに適用し、結果発表日の属する月の1日で判断します。)は減算されます。
まずは、ご自身で実際に計算してみると、円滑な保活に繋がりますので、実際にこちらの表を参考にしましょう。
点数の合計が高ければ入園の可能性も高くなるので、少しでも点数を増やす行動を表を参考に、保活を行うことも大切です。
また、面接について、入園に影響があるかは明言はされていませんが、お子さんのご家庭での普段の様子や、保護者の服装や所作もチェックをされている可能性は、充分ありえますので、気になる場合は先輩保護者がどのような対策をしたかSNSなどで調べてみましょう。
また、港区では、令和6年度4月入所、1次利用調整における、内定が発表された時の入所者最低指数が年齢別に、こちらで一部公開されていますので、参考にしてみましょう。
また就労状況家族構成は、申し込みを行う際にも必要になります。
合格率を高める為には?点数の計算方法は?
合格率を高めるには持ち点(点数)を増やすのが確実です。
また、実際にご家庭の持ち点がいくつあるのか計算をし、現在の点数がどれだけあるのか把握をすることも大切になります。
持ち点の計算方法は、こちらのページを確認しご自身の現在の世帯状況に当てはめながら計算をしてみると、より具体的な持ち点が把握できるのでおすすめです。
基本指数を計算する場合は両親それぞれの合計で算出されます。
例えば港区の場合は、お父さんの就労が月20日以上かつ1日の就労が8時間以上又は、月160時間以上の就労だと指数は20点となり、お母さんの就労が月16日以上の就労1日4時間以上6時間未満の就労11点なので、20+11で合計31点となります。参照
調整指数は、ご家庭の状況によって、増減します。
例えば、兄弟が在籍している認可保育園などに、新規の入園申込みをすると+2点となり、父母を除く同居の親族に補助的な保育が可能な人がいる世帯は-3点されるので、この場合は、-3+2となるので持ち点が-1となります。
そして、例題の基本指数(31)と調整指数(-1)を計算した数(31+-1)=30が現在の合計指数となります。
そして、実際に基本指数と調整指数を計算した結果、同一指数となることもあると思います。
同一指数となった場合に港区では14項目の優先順位があり、そこから入園の順番を決定します。
例えば下のような優先順位が設定されており、同一指数を避けるためにも、少しでも点数(持ち点)を増やすことが重要になってきます。
(順位) (条件)
1 港区に住民登録をして、現に生活の本拠がある。(やむを得ない理由で住民登録ができない場合は除く)
2 新規入園申込みの世帯
3 ひとり親世帯
では、実際になにをすれば点数が増えるのでしょうか?
例えば基本指数を加点したい場合は、上の例を元に例えると、単純にお母さんの就労時間を月160時間以上に増やせば20点となり、(20+20=40)基本指数の合計が40となります。
そして、調整指数の場合は、補助的な保育が可能な親族(祖父母など)と別居すると-3がなくなり、調整指数の持ち点が2となります。
なので合計指数を計算しなおすと、40 + 2で持ち点42となり、先ほどの計算例の30点よりも12点も増えたことになります。
なので保活を計画的に行う際は港区が公表しているこちらのページを元に実際に計算をし、より具体的な持ち点把握し、なにか加算できる項目がないのかを調べ、ご家族どうしで、しっかりと話し合い、どのような対策をするのか決めましょう。
情報収集や保活で後悔しないためのポイント
港区には、私立認可保育園だけでも多くの認可保育園があり、その中から、
保護者の生活リズムや子どもの性格や、教育方針など、ご家庭に合った保育園を選ぶことが大切です。
港区の育児に関する公式ホームページ
港区ホームページ/子ども・家庭・教育 (city.minato.tokyo.jp)
このような口コミサイトやランキングサイトを、参考にすることも有効ですが、サイトそれぞれで、順位や園の情報は、時期や管理者個々の状況により異なる可能性があるため、インスタやX(旧Twitter)などのSNSを活用し、最新の情報を確認し、複数の情報源から情報を得ることをおすすめします。
また、港区では、保育コンシェルジュといった、ご家庭の事情や希望に合った保育サービスの情報提供を行う専門の相談員がいますので、活用しましょう。
そして、園見学を行う際は、園の子供たちが実際にどのように過ごしているかや、保育士が子供たちと、どのように接しているのか、園の設備や清潔感などをチェックしてみると良いでしょう。
また、前提として園に空きがないと申し込みうをおこなっても意味が無い場合が殆どです。
保育園の入園スケジュール
港区の保育園入園スケジュールについての情報は、港区が公開している入園案内で詳しく説明されています。
保育園の選び方
港区で保育園を選ぶ際には、園への通いやすさ、自宅や職場からのアクセスが良い場所を選ぶことも大切です。
また、実際に利用している保護者の口コミなどを参考にし、見学などを通して環境や保育士の対応を直接確認することも大切です。
保活は多くの考えることや、確認事項、または用意するものなど、なにかと準備に時間のかかる活動ですが、ご家庭の負担や、なにより、お子様の人格形成や将来にも関わることですので、保護者同士でしっかりと話し合い、ご家庭にあった選びましょう。
役立つ情報とリンク集
公式サイトではサイト内での検索機能を利用すると、知りたい情報へ素早くアクセスできるようになっています。
港区ホームページ/子ども・家庭・教育 (city.minato.tokyo.jp)
保育園の一覧
港区ホームページ/区立認可保育園 (city.minato.tokyo.jp)
港区ホームページ/私立認可保育園 (city.minato.tokyo.jp)
保育園の空き状況の確認
港区の公式ウェブサイト
港区ホームページ/区立・私立保育園空き状況 (city.minato.tokyo.jp)
最寄りの駅から保育園の空き状況の確認ができます。
港区の108ヵ所の保育園・こども園の空き状況を駅別にチェック! (nextnoah.com)
港区保育園・ランキングサイト
港区の保育園を探すなら「保護者の評判が高い保育園ランキング (令和5年度)」 | 保育園まるごとランキング (hoikuen-ranking.com)
保育コンシェルジュ
港区ホームページ/保育コンシェルジュのご案内 (city.minato.tokyo.jp)
港区母子手帳アプリ
android版
みなと母子(親子)手帳アプリ – Google Play のアプリ
iPhone版
「東京都港区 みなと母子(親子)手帳アプリ」をApp Storeで (apple.com)
WEB版
港区『みなと母子(親子)手帳アプリ』 (city-hc.jp)
各総合支所 区民課 保健福祉係
港区ホームページ/各総合支所 区民課 保健福祉係 (city.minato.tokyo.jp)
紙おむつのサブスクサービス
令和5年5月から区立認可保育園等で紙おむつのサブスクリプションサービスを試行実施しています! (city.minato.tokyo.jp)
厚生労働省
保育所123|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
港区の保育課入園相談係
お住まいの地区の部署へ連絡しましょう。
所属課室:芝地区総合支所区民課保健福祉係
電話番号:03-3578-3161
所属課室:麻布地区総合支所区民課保健福祉係
電話番号:03-5114-8822
所属課室:赤坂地区総合支所区民課保健福祉係
電話番号:03-5413-7276
所属課室:高輪地区総合支所区民課保健福祉係
電話番号:03-5421-7085
所属課室:芝浦港南地区総合支所区民課保健福祉係
電話番号:03-6400-0022
所属課室:子ども家庭支援部保育課保育支援係
電話番号:03-3578-2851
まとめ
港区の認可保育園の入園に影響を与える、保育利用調整基準制度をしっかりと理解し、SNSなどを活用した情報収集と各園や相談窓口、保育コンシェルジュなどを利用し、コミュニケーションを積極的に行うことで、保護者の納得いく保育園選びを実現することができます。
このサイトを参考に、不安の解消や疑問の解決をし、お子様にとって最適な環境を整えましょう。
お子様の未来にとって、最良の選択をするためにも頑張り、お子様と笑顔あふれる保育園生活を送りましょう!